ベトナムにおけるIT人材育成に対する障壁
2022年01月05日
Statistaによると、ソフトウェア・システム開発関係の外部委託(アウトソーシング)は世界で約3500億米ドルの価値があり、人材力のニーズが高く求められています。
Statistaが発表したオフショアサービスの提供における主要国のランキングでは、ベトナムは6位だそうです。コストと良好なビジネス環境というのは、高く期待されると考えられています。ただし、技術や人材力、それに、デジタル技術もまだ高く評価されていないと思われています。
Googleで「ソフトウェアアウトソーシング提供する国」を検索してみると、1秒以内に返された2,800万件の結果のうち、インドは常に世界第一位の国として、全体のプロジェクトの55%を占めると知られています。その中に、アメリカからは62%、英国からは17%、ヨーロッパ諸国からは11%、アジア太平洋地域からは8%、その他の国からは2%となっています。
この数年、ソフトウェアのアウトソーシングの分野では多くの国も参加していますが、インドは依然としてその地位を維持しています。この理由は、競争力のあるコストに加えて、英語という壁が存在していないということです。インドは毎年発表される英語能力指数(EF EPI)に48位にランクされています。そのうち、ベトナムは、調査対象の112の国と地域のうち、66位にランクされており、英語能力がまだ低いレベルだとランクされています。
インドのIT人材の実装スキルや技術的知識は、世界中からのアウトソーシングプロジェクトの要件も満たしています。インドの企業は、優秀なプロセス提供だけでなく、コンサルティングや各ステップでの詳細なソフトウェア開発および構築戦略も提供しています。インドの同サービス提供する大手企業の考え方は、単にプロジェクトの納品期限を守ることではなく、顧客に対する信頼感やアフターサービスも全力を尽くす必要があるということです。
一方、ベトナムでは、問題解決、プロジェクト運営、IT人材の技術的知識などという要件を満たす人材の不足という課題に加えて、新卒の人材は一般的にプロダクト開発の企業かアウトソーシングの企業に就活するか迷っているようです。
技術のスキルを向上させることを優先せず、プロダクトかアウトソーシングかである混乱により、アウトソーシングなら言われた通りやることや無責任などの偏見や心理的障壁が生まれました。この考え方はベトナムのアウトソーシング業界の成長の可能性を減速し、さらには妨げさせると思われています。
出典:
https://vnexpress.net/rao-can-phat-trien-nhan-luc-cong-nghe-thong-tin-viet-nam-4410328.html