AWS ー アジア太平洋および日本でのデジタルスキル育成に関するレポート
2022年04月05日
アマゾンウェブサービス(AWS)は、経済および戦略コンサルティング会社であるAlphaBetaと協力して、オーストラリア、インド、インドネシア、日本、ニュージーランド、シンガポール、韓国の組織のスキルに関するニーズについて調査しました。
この調査では、この地域の技術および非技術職の7,193人のデジタル技能労働者と、2,166人の雇用主を対象に、公的、民間、非営利のあらゆる規模と業界の組織の代表者を対象に調査を行いました。
「労働力向けのデジタルスキル育成が変わっていく」というタイトルのAlphaBetaの新しいレポートは、労働者と雇用者が同様に高度なテクノロジーに対して、デジタルスキルの知識向上及び、テクノロジーの利点を最大限に活用するということに最も感心しているという。本レポートによると、調査対象の7か国は、技術開発に対応するために、来年、合計約8600万人の労働者にデジタルスキルを訓練する必要があるという。これは、同国の労働力の14%に相当するそうです。
本レポートからの重要な調査のポイントは次のとおりです。
クラウドコンピューティングとサイバーセキュリティは、最も必要とされるデジタルスキルのトップ10にランクされている。
本レポートは、新しいスキル取得の緊急性を示し、最も需要の高い職業と分野を特定しました。スキルグループの中で最も需要の高いスキルは、クラウドベースのツールを使用する能力だそうです。
多くの組織がクラウドに移行するにつれて、受益者の信頼を維持する必要性も高まります。したがって、組織は最高レベルのセキュリティを確保し、データの損失を防ぎ、データのプライバシー規制を遵守する必要があります。サイバーセキュリティは2番目に需要の高いスキル分野であり、デジタル倫理とセキュリティプロトコルおよびツールの開発と実装のスキルに特定の要件があるという。
この調査では、クラウドコンピューティングスキルに対する強い需要も発見され、この地域でのクラウドの急速な採用が実証されました。最も需要の高い10のスキルには、アーキテクチャ設計やオンプレミス型クラウドサービスへの移行という機能などの高レベルのクラウドコンピテンシーが含まれます。
デジタルスキルの必要性は、雇用主と労働者にますます明らかになっていく。
本調査回答者の88%は、コロナ流行による仕事の変化に対処するために、より多くのデジタルスキルが必要であると述べ、調査回答者の64%は、キャリアのために、現在から2025年までの期間にクラウドコンピューティングに関連するスキルのトレーニングが必要であると感じているという。また、雇用者にとってのデジタルスキルトレーニングの利点を指摘しています。この地域の組織の85%は、デジタルトレーニングは、デジタル目標の達成にかかる時間を短縮するのに役立つと述べています。組織の90%は、労働者の満足度が向上していると感じ、88%はトレーニングにより、労働者の生産性が向上したそうです。
調査に参加した組織の97%は、従業員にデジタルスキルをトレーニングする必要性を認識しており、これらの組織の29%だけがトレーニング計画を実施していました。組織と労働者の93%は、必要なデジタルスキルにアクセスする際の障壁に直面しています。最も一般的な2つの障壁は、利用可能なトレーニングオプションの認識が限られていることと、トレーニングに十分な時間がないことです。これは、教育の欠如が労働力の成長と経済全体の成長を妨げる可能性があることを示唆しています。
公的部門と民間部門はどのようにしてデジタルスキルの課題に取り組むでしょうか?
AlphaBetaによると、これらの国々は組織が必要とするデジタルスキルのある労働者を訓練するという目標を達成するためには、政府、教育提供側、雇用者がお互いに協力し合わなければならないそうです。 AWSは、この課題に取り組むことに全力で取り組んでいると述べています。
政府に対して、AlphaBetaは、オンライントレーニングポータルを通じて需要の高いデジタルスキルトレーニングコースを促進することを推奨しているという。一方、雇用主は労働者のスキルを向上させるために、無料のトレーニングコースを活用できるという。
雇用主に対して、AWSはプログラムを通じて社員メンバーのデジタルスキルの構築を支援します。同レポートでは、トレーニングプロバイダーがテクノロジーの専門家と協力して、テクノロジー標準に準拠したコースを開発することを推奨しています。これらのプログラムの1つは、シンガポール政府とAWSが共同で開発した、包括的なクラウドおよびデジタルスキル開発プログラムであるCloud Ready SGであり、シンガポールの現在および将来の労働力のトレーニングに関する包括的な成長を促進するように設計されています。
政府は企業と協力してスキルトレーニングの短期間コースを開発し、労働者がスキルをすばやくアップグレードして就職活動の機会を増やし、スキルのギャップを埋めることができます。小規模なスキル認定を発行するニュージーランド資格認定機関(NZQA)によって開発されたマイクロ認定システムは、この分野での国際的なベストプラクティスだと思われています。
恵まれないコミュニティ向けの教育プログラム
レポートの主な調査結果の1つは、女性、若者、失業者、農家、移民労働者など、恵まれないコミュニティに教育プログラムを提供する必要があるということです。なぜかといえば、デジタルスキルのトレーニング機会に接触するのが他より困難だからという。
AWSは、学びたいと願うすべての個人がデジタル業界でのキャリアの機会にアクセスできると信じており、2029年までの世界中の2,900万人の人々が技術スキルを身に付けるのを支援するために、世界中で無料のトレーニングを提供するために数億ドルの投資を費やしてきました。インターネットに接続している環境で、学習したい人は誰でもAWS Skill Builderにアクセスして、500以上のコースを体験できます。16つの言語で無料のオンデマンド学習が提供されます。 AWSはまた、アジア太平洋地域の教育機関と協力して、コースの提供を変革し、学生の体験を向上させ、学習成果を向上させるという。
もう1つのトレーニングイニシアチブであるAWSre/ Startは、クラウドでのキャリアを探している失業者や副業を探している者に対して、スキル向上と雇用機会発見のために、組み込みの演習とシナリオのある無料の12週間のフルタイムコースを提供しています。AWS re / Startは現在、オーストラリア、ニュージーランド、インド、マレーシアを含む世界39か国で利用できます。
東南アジアでは、AWS Education to Workforce(E2W)部門がBuild Onハッカソンを主催しています。これは、学生とクラウドコンピューティング愛好家を対象とした毎年恒例のハッカソンです。東南アジアでプログラミングスキルを持つ毎年何千人もの参加者を魅了しています。これらのハッカソンでは、参加者はイベントスポンサーが直面する課題に対処するためのテクノロジーイニシアチブとソリューションを作成します。毎年恒例の全国ハッカソンは、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、カンボジア、パキスタンで開催されています。
デジタルの未来のために多様で高度なスキルを持つコミュニティを構築する
多様で整った労働力を構築するには、政府、教育提供側、および雇用主がお互いに協力し合って、アクセシビリティとオリエンテーションを向上させることができるスキルトレーニングプログラムを提供する必要があります。AWSの目標は、初心者から経験豊富なITプロフェッショナルまで、すべての人を支援することだそうです。生涯学習の文化を奨励することにより、技術的なギャップや能力に対処するために世界中の企業や政府と協力することに取り組んでいるという。
出典:
https://ictnews.vietnamnet.vn/cuoc-song-so/bao-cao-ve-dao-tao-ky-nang-so-tai-khu-vuc-chau-a-thai-binh-duong-va-nhat-ban-407350.html