こんにちは!ベトナムでのシステム開発を提供する、MOR Software のクロカワです。
このブログを読んでくださっている方の中には、
「オフショア開発を成功させるにはどうすればいいだろうか?」
「オフショア開発だから、リモートだけでやり取りが当然だよなあ」
とお考えの方もいるのではないでしょうか?
手島さん:はい。ベトナム人メンバーと直接会って話すことで、プロジェクトについて一層理解してもらい、良いチームとなって、帰国してからもうまくいくようにしたいですね。
チームビルディングとは、同じ目標に向かうメンバーが「チーム」となってプロジェクトの進行ができるよう、様々な取り組みを行うことです。チームビルディングに期間や手法の決まりはなく、とにかくメンバーが良いチームになるためのきっかけに繋がることであれば、自由に活動します。
オフショア開発では、委託元と委託先との間で文化や常識、仕事をする上での前提が異なるため、やり始めると意思疎通に課題を感じることがあります。チームビルディングで互いの考えや働き方を知り、仲良くもなっておくことで、課題を未然に防いだり、解決しやすくするための基盤を作ることができます。
特にベトナム人は人間関係を重視する国民性であり、一緒にうまく取り組むことができるお客様がいれば、仕事のモチベーションも上がります。
※プロジェクト開始時の「キックオフミーティング」では、プロジェクトの説明・質疑応答など仕事のことを話すのがメインですが、「チームビルディング」では仕事に関係ないこと(食事会・ゲーム・ワークショップetc)も、それがプラスに働くのであればどんどん行います。
それでは、手島さんがチームビルディングを行ったハノイでの10日間をご紹介します。
手島さんがハノイオフィスに到着。以前からベトナムメンバーとは Slackでやりとりしていたのでお互いのことは知っていましたが、直接の顔合わせは初めて。手島さんから、日本のお土産(日本のお菓子や漫画、美容パックなど)がプレゼントされ、メンバーに笑顔が溢れます。
緊張が溶けたところで、円陣を組み気合いを入れて、ベトナム語で「コー ガン ニェー」(頑張りましょう)!」
そのまま朝の全体ミーティングと新プロジェクトの説明会(キックオフミーティング)に入りました。
キックオフミーティングでは、実際に組み込みを行う機器を使いながら、手島さんよりプロジェクトの説明がなされます。ベトナムメンバーは、今回の開発で、日本のエンドユーザーが最終的に成果物をどのように使うかをイメージできるようになり、今後の進め方について認識合わせをしました。
お昼休みはアヒル料理でみんなでランチをして、夜は歓迎の飲み会をしました。
日本のこと、ベトナムのこと、自分自身のこと・・・等々で会話がはずみます。
乾杯はベトナム語で「モットハイバーゾー(1, 2, 3 乾杯)」
ベトナムでは、1度の飲み会で何度も乾杯が行われるのが特徴です。
次の日からも、手島さんは毎日ハノイオフィスに出社します。
まずは朝の全体ミーティングを行って、進捗報告と今日の予定を報告します。朝に顔を合わせて必ず会話することで、タスクに関する認識ずれを防ぐだけではなく、相互理解を深めることができます。
ミーティング後は、プロジェクトメンバーと手島さんはすぐ側の席に座って、それぞれ仕事を進めます。
手島さんがハノイオフィス滞在中の席順は上図のように配置されました。 席が近いので、BrSE(ブリッジシステムエンジニア)は質問があるとすぐに手島さんに聞くことができます。
また、基本的に毎日チームメンバーみんなでランチを食べて、交流を深めます。
オフィスでは先週同様、毎朝全員で朝礼を行い、その後は近い席に座って業務を進めます。
手島さんは、ハノイオフィスのマネージャーやプロジェクト外のメンバーと食事をしたり、社内イベントに参加したりと、ハノイオフィス全体と交流を深めます。
いつものプロジェクトメンバーだけではなく、会社全体と顔見知りになっておくことで、今後新しいプロジェクトが始まる際や緊急対応が発生する際に「あのお客様」と把握ができているので、対応がスムーズになります。
手島さんのハノイオフィス最終日は、帰国後の業務の流れを念入りに確認します。ベトナムメンバーも、質問し忘れがないよう意識しながら仕事をしています。
夜は送別会。手島さんが日本へ帰国する直前となり、ベトナムメンバーも少し寂しく、一緒に日本に行きたい気持ちになりました。ベトナムメンバーから手島さんへ、感謝のベトナム土産が渡されます。
クロカワ:ハノイオフィスでの10日間はいかがでしたか?
手島さん:充実した10日間でした。直接メンバーと会うと、オンラインだけとは印象も違ってくるし、個人の特性もわかりますね。しっかりコミュニケーションをとってお互いを知ることができましたし、プロジェクトについても理解を深めてもらえたので、帰国後もうまくやっていけそうです。
ただ、現地でのチームビルディングでプロジェクトは終わりではありません。オンラインにはなりますが、引き続きベトナムメンバーと一緒にやっていきます。
また、私が現地にいなくても、ベトナムメンバーが自発的に「チーム全体で」成果をあげるために必要なことを考え、行動していくことをMOR Softwareに期待します。
を達成しているように見受けられました。
現地で直接会うだけでも効果的ですが、オフショア開発でのチームビルディング成功のコツをまとめると、以下を意識することではないでしょうか。
記事の通り、ほぼ毎日手島さんとベトナムメンバーは一緒に食事をしていました。飲み会では積極的にお酒を飲み交わし、2次会はコーヒーショップで話し込んでいました。会話の中で、手島さんからメンバーに沢山質問を振っていただきましたが、ベトナムメンバーも日本の仕事や文化に興味津々で、手島さんから業務のことに限らず幅広く教えていただいていました。
このように、ベトナム人は人間関係を大切にする文化で、みんなでワイワイ楽しむのが好き・日本人よりも人懐っこい性格です。そんなベトナム人とのプロジェクトにおいて、共に食事をすることは、お互いを知って仲良くなり、信頼関係を築いて円滑に業務を進めるための大きなきっかけとなるでしょう。
※本記事の内容はベトナムオフィス訪問の一例となります。ベトナムオフィスの視察・訪問をご希望の場合には、お客様に合わせた訪問スケジュールをご案内させていただきます。
クロカワ:手島さん、ハノイオフィスに来てくださりありがとうございます!今回は新しく始まる新プロジェクトのチームビルディングが目的ですね。